ジルベルト

ジルベルトプロフ.jpg
名前 ジルベルト
種族 ヒューマン
誕生年 新光暦217年
プレイヤーネーム ・ジルベルト・

備考

新光暦238年時点で21歳。241年で24歳。基本的にテクニックばかり扱い、被弾するのを嫌う。
両親も共にアークスだが、研究関係の仕事なので殆ど戦いに出る事はない。
幼少期はアークスの過ごす艦橋地区ではなく、研究地区の研究施設の入った高層ビルに家族で住んでいたが
事情により市街地研究塔の農業地区周辺支部へ引っ越すことになり、
空き家に置き去りにされていたロザリーローズと出会う。

父親はアークスに関わる職に就かせたかったようだが
とある出来事を切っ掛けに家の外に出る事を怯えるようになってしまったので
無理強いはしなかったものの、結局後に本人が普通のアークスとして就職を決めた。

新光暦228年のダーカー襲撃の際に衰弱死寸前になり、記憶の殆どを無くしている。
記憶を失う事で家の外や他人への恐怖心はかなり薄れ、積極的ではないもののそれなりに喋るようにはなった。
しかし周りが大人ばかりの環境に慣れていたせいで、年下や同年代との関わり方がいまいち掴めておらず
アークス研修生時代は他人から逃げるように何も喋らず黙ってやり過ごしていたらしい。
元引きこもりで、記憶を失う前は殆ど家から出ず、失った後も一度引きこもっていた。
現在も消極的な性格ではあるものの、少しずつ変わろうと努力している様子。

「ジュエル」という名の従姉妹が居るが、ダーカー襲撃事件の直後
彼女が見舞いに来た後は新光暦240年まで一度も会わず、文字の通信でしかやり取りしていなかった。
ジルベルトは所在地を彼女に教えておらず、お互いに成人してからの顔も声も知らない状態だったが
240年頃にはジルベルトのアークスとしての住居で抱えている問題も済み、
何やら踏ん切りがついたようで改めて会い、現在は良好な関係のようだ。

アークスとして

現在は自分のマイルームを持たない知り合いを自分のマイルームへ受け入れており、複数のアークスと共同生活を送っている。
詳細はジルベルトのマイルームで読む事が出来る。
アークスとしては平凡で、やや戦闘に臆病なところもあるがテクニックを扱う事が好みで、それなりに努力はしている様子。
特に自分のみならず他者の回復も好んで行う傾向があるようだ。
しかし新光暦241年の今、体力不足によって以前よりも戦闘に対し消極的になり
ロザリーローズが働き始めた事によりどんどん自堕落な生活へと陥っている。

おまけの話

人形少女が少女人形だった頃の主。今では寄生されし宿主。
10年前の事件の日にロザリーローズを人間へと変化させたが為に、
天罰か呪いか、その存在は変質してしまった。
その内容に関しては特定の親しい者にしか知られておらず、
本人も人形少女も殆ど口にする事は無い。
尤も、本人は記憶を失ってしまったが為にこの呪いが人形のせいだと知らない。
その詳細を人形少女に伝えられる事も無く、両親にすら自分の過去を殆ど教えて貰えず、
真相を想像する事すら許されないまま10年の歳月が流れてしまった。


10年前。
ダーカー襲撃事件の前に心を病む出来事があり、幾つもの愚痴めいた願いを少女人形へ話していた。
その人形へ話した願い事の中でここで公開出来る願い事は一つ。
『嫌な事の全てを忘れてしまいたい』
そして、事件の日に神に願った事は一つ。
『自分の命と引き換えにでもこの人形を直して欲しい』
結局、その願いは願いを叶える人形によって叶った。
他の愚痴めいた願いも、事のついでのように叶ってしまった。
生きたまま、願いは叶った。

全て忘れたい。その願いで記憶が人形へと託されたが為に、
自分が何者であったか忘れ、願った事も忘れた上で願いによる変質を受けたジルベルトは、
その変質を望まなかった。いや、元から本気で望んでなどいなかった。
本当に叶うとは思っていなかった願い事を叶えられ、
その願いも中途半端にしか叶わず、その代償を押し付けられてしまった。

例えるなら、無垢な子供がとびきり大きなケーキを食べてみたいと口にしたら
悪魔が勝手に願いを叶え、引き換えに契約を押し付けてしまうような。
願いはそんな救いようのない形で終わってしまった。
実際の所、「代わってやりたい」と願っていた少女人形に
「人形を直して欲しい」と願ったその主。
そして人間の姿になり、主が捨てたかった記憶を受け持ち、体力を吸い生き長らえる人形少女の性質は
あたかも契約によって生命力の提供を約束したような状況と酷似している。
しかしその事に関しても主は何も知らない。人形少女も何も語らない。
主が嫌な事を思い出す事の無いように。
大事な物を失ったのが全て主自身のせいだと知られる事の無いように。
悪魔のような性質で、主の心を守り続けようとしている。

――ロザリーローズ、彼女に出会わなければ幸せだったのかもしれない。
しかし今は人形少女は誰にも救う事が出来ない主を、救わないまま支え続けるつもりで動いている。
主もそれに頼りつつ、アークスとして、人間として少女を支えて生きている。
閉ざされた幕の裏での語られない物語。
それはまるで余生のように、終わりを待ち続けるだけのものである。

  • 最終更新:2016-08-13 23:59:54

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